旅と歴史の記録帖

家族旅行での実体験をもとに、旅の計画や現地の雰囲気がイメージできる情報をお届けします。

しまなみ海道サイクリング体験記|生口島〜大島を走る旅

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しまなみ海道サイクリング体験記|生口島〜大島の感動ルート

しまなみ海道といえばサイクリング。でも、どこを走ればいいのか、体力的に大丈夫なのか、距離はどれくらいなのかと、計画段階で迷うことも多いものです。今回はその中でも景色が美しく走りやすい区間として人気の、生口島〜大島ルートを実際に家族3人で走ってきました。

海・橋・島・空が一体となる景色の中を自転車で進む時間は、まさに非日常。初心者でも無理なく楽しめるよう計画しながら走った体験を、これから行く方の参考になるようにまとめています。


サイクリングの計画

今回は2泊3日の旅行の中で、1日目にしまなみ海道をサイクリングし、宿泊は道後温泉にする行程にしました。今治しまなみ海道沿いの宿も検討しましたが、格安の宿が見つかり、どうしても道後温泉に泊まりたかったため決定。

ただし今治から道後までは約1時間。夕食時間の18:00に間に合わせるため、16:30にはサイクリングを切り上げる必要があります。体力に自信がない家族3人なので、レンタサイクルは電動アシスト付きに。通常のママチャリなら12kmほどですが、観光しながらのんびり走ることを考え、走行距離は8km程度を目安に設定しました。

多々羅大橋を渡りたい」「村上水軍の遺構を見たい」「ビーチに寄りたい」「道の駅でおいしいものを食べたい」など、家族で意見を出し合いながら仮ルートを決定。

希望としては、電動アシスト付き自転車で、橋を3つほど渡り、道の駅多々羅しまなみ公園に立ち寄り、甘崎城跡や能島城跡といった村上水軍の歴史を感じられる場所も見たいという内容を取り入れました。


ルート決定

レンタサイクルは瀬戸田サンセットビーチで借り、9:00スタート。ホテルの到着時間を考え、16:30までに返却するスケジュールです。

瀬戸田サンセットビーチ → 多々羅大橋 → 道の駅多々羅しまなみ公園 → 大三島橋 → 伯方SCパーク マリンオアシス伯方 → 伯方・大島大橋 → 村上海賊ミュージアム

往復で約50km、7時間ほどで回る計画にしました。

瀬戸田サンセットビーチ

広島を7:00に出発し、途中のPAで朝食をとってから瀬戸田サンセットビーチへ到着。観光地でありながら落ち着いた雰囲気があり、旅のスタート地点として心地よい場所でした。

レンタサイクルはもちろん電動アシスト付き。ただし乗り捨てができないため、片道25kmほど走り、大島の村上水軍博物館を目指して出発しました。

潮の香りと風を感じながらペダルを踏むだけで、気持ちが一気に解放されていきます。しかし最初の多々羅大橋の手前で、妻の自転車がパンクするハプニングが発生。連絡すると10分ほどで交換してくれ、気を取り直して再スタートしました。


多々羅大橋を渡り大三島

多々羅大橋を渡り、道の駅多々羅しまなみ公園に到着。しまなみ海道サイクリングの最大の魅力は、橋を自転車で渡れること、そして橋の上で立ち止まって景色を眺められることです。橋の上で県境を越え、愛媛県へ入りました。

多々羅大橋

広島と愛媛の県境

道の駅多々羅しまなみ公園

橋の上では海の上を走っているような感覚になり、何度も足を止めて写真を撮りたくなります。高い位置から見下ろす海、点在する島々、行き交う船の景色が広がります。

道の駅多々羅しまなみ公園にはモニュメントがあり、多々羅大橋を背景にした景色を楽しめます。しばらく休憩して、次の伯方島へ。

大三島では景色が一変し、集落の風景や静かな道、のんびりとした生活の空気感が広がります。村上水軍の居城の一つ、甘崎城址が海に浮かぶ姿を眺めながら大三島橋へ向かいました。

観光地でありながら「暮らし」が感じられるのも、このルートの魅力です。伯方島では道の駅伯方に立ち寄り、ドルフィンファームでイルカを見学。昼食をとり、地元の柑橘で水分補給をしました。

道の駅伯方ドルフィンファーム

大島へ到着|達成感と絶景のご褒美

村上水軍博物館

伯方・大島大橋を渡り、大島に到着。村上水軍の本拠地である能島城を眺めながら、目的地の村上水軍博物館へ。和田竜の「村上海賊の娘」で事前に学習していた内容を家族に解説しながら見学しました。

帰りは少しペースを上げてスタート地点のサンセットビーチへ戻り、車に乗り換えて道後温泉へ向かいました。

疲れはあるものの、それ以上に「走り切った」という満足感が残ります。振り返ると、渡ってきた橋と瀬戸内海の景色が広がり、ゴール地点からの風景はまさにご褒美のような絶景でした。


まとめ

生口島から大島までのしまなみ海道サイクリングは、ただの移動ではなく、自然・景色・風・音を身体で感じる体験そのものです。車では味わえない距離感や、景色との一体感、風の感触がこのルートの魅力だと感じました。

海外の方も多く、すれ違うときに英語で挨拶を交わすのも楽しい思い出のひとつ。「走ること」が目的になり、「景色」が記憶に残る、そんな特別な時間でした。

ひとつ注意点として、日焼け止めは忘れないように。11月のサイクリングでしたが、温泉に浸かったときに日焼けで体が火照り、翌日は寝不足になってしまいました。

初心者でも計画を立てれば無理なく楽しめるので、のんびり景色を味わいながら走りたい方にはおすすめできるルートです。