四国カルストから続く旅路、大洲の城下町を歩く
今治から四国カルスト、宇和島を巡る旅の後半。この記事では、肱川沿いに広がる城下町・大洲を中心に、歴史ある町並みや大洲城の風景、そこで感じた穏やかな時間について綴っています。静かな町歩きや城の見学、偶然出会った出来事など、旅の余韻が残るひとときを紹介します。
城下町・大洲を歩く
宇和島を後にして北上し、次に到着したのは肱川沿いに広がる城下町・大洲。「伊予の小京都」とも呼ばれるこの町は、古い町家や白壁の建物、蔵造りの建築が今も残り、落ち着いた雰囲気が漂う場所です。
車を「大洲まちのえきあさもや」に止め、町を散策。町に足を踏み入れると、観光地特有のにぎやかさというよりも、静かで穏やかな空気が流れているのが印象的でした。石畳の道、ゆるやかに流れる肱川、古い建物が並ぶ通り。歩くだけで自然と気持ちが落ち着き、ゆったりとした時間が流れているように感じられます。
6月から9月中旬ごろまで、肱川では日本三大うかいのひとつ「大洲うかい」が開催されているとのこと。まずは「おおず赤煉瓦館」を訪問。ここは1901年に大洲商業銀行の本店として建築された赤レンガの建物です。

カメラを持って歩けば、どこを切り取っても絵になる風景ばかりで、何気ない路地や建物の佇まいにも味わいがあります。
大洲城と肱川の風景
町歩きを楽しんだあとは、大洲城へ向かいました。



大洲城はもともと戦国時代に築かれた城が始まりで、江戸時代には大洲藩の中心として重要な役割を担っていました。明治時代に天守は壊されましたが、2004年に木造で復元され、昔の姿がよみがえりました。現在は観光名所として、多くの人が訪れる大洲市のシンボルとなっています。
肱川のほとりに建つ大洲城は、水辺の景色と調和した美しい姿が特徴的です。城内に入ると木のぬくもりが感じられる落ち着いた空間が広がっています。

階段を上り、上階から外を眺めると、肱川と大洲の町並みが一望でき、その景色はとても穏やかで美しいものでした。山の上に築かれた宇和島城とはまた違い、大洲城は「町と川と城」が一体となった風景を楽しめるのが魅力です。城が町の風景に自然と溶け込み、観光名所でありながらも生活の風景の中にある存在として感じられました。
天守閣に登っている時、JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」が肱川の鉄橋を渡るとの放送があり、お城からのぼりを振り歓迎するイベントも体験できました。


静かな夜の城下町に宿泊
この日は大洲で宿泊。昼間の観光のにぎわいが落ち着いた後の町はとても静かで、城下町らしい落ち着いた夜の雰囲気に包まれていました。
高原の自然、海沿いの城下町、そして川の町・大洲。一日の中でこれほど多彩な風景を巡る旅は珍しく、愛媛という土地の奥深さを感じる一日となりました。
まとめ
宇和島から大洲へと続く後半の旅は、歴史ある町並みや水辺の風景、城の存在が調和した静かな時間を味わえるものでした。にぎやかな観光地とは違い、歩くほどに町の空気に馴染んでいくような感覚が印象に残ります。
高原、海、そして川の町と、さまざまな表情を見せてくれる愛媛の旅。ゆったりと町歩きを楽しみたい方にとって、大洲は心地よい時間を過ごせる場所だと感じました。