旅と歴史の記録帖

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続日本名城100選・引田城を訪ねて|瀬戸内海を望む海城の歴史と見どころ

                                                                                                               
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続日本100名城・引田城を訪ねて|瀬戸内海を望む海城の歴史と見どころ

はじめに                                   香川県東かがわ市にある引田城は、瀬戸内海を望む山に築かれた城で、続日本名城100選にも選ばれている歴史ある城跡です。高松駅から車で60分ほどです。
海と山を巧みに利用した地形は、まさに「海城」と呼ぶにふさわしい特徴を持ち、戦国時代から江戸時代初期にかけて重要な役割を果たしました。
現在は城跡として整備され、石垣や曲輪、瀬戸内海の美しい景色を楽しみながら散策できる歴史スポットとして人気があります。約1時間半ほどで周ることができます。

引田城の歴史

引田城の築城ははっきりした年代は分かっていませんが、戦国時代にこの地域を治めていた寒川氏によって整備されたと伝えられています。
引田は瀬戸内海の海上交通の要衝であり、海からの防御と監視のための拠点として重要な場所でした。

戦国時代後期になると、四国の覇権をめぐり多くの武将がこの地を巡って争います。
1585年、豊臣秀吉による四国攻めの際、引田城は戦いの舞台となりました。
秀吉の家臣である仙石秀久長宗我部元親などが関わった戦いが繰り広げられ、城は豊臣方の勢力下に入ります。

その後、江戸時代初期には生駒親正が讃岐国の大名となり、城の改修が進めました。
この時期に石垣などが整備され、現在見られる城の構造が形づくられたと考えられています。

しかし江戸時代になると、一国一城令の影響などもあり城は廃城となり、やがて山城は静かに歴史の中へと姿を消していきました。
現在は石垣や曲輪が残り、当時の姿を想像しながら歩くことができます。

海と山を活かした独特の城

引田城の大きな特徴は、瀬戸内海に面した山の地形を利用して築かれている点です。
城の背後は山、正面は海という天然の要害となっており、海からの侵入を監視する役割を持っていました。

山の尾根に沿って曲輪が配置され、敵が攻め込みにくい構造になっています。
また、海上交通を見渡すことができるため、戦略的にも重要な場所でした。

見どころ① 見事に残る北二の丸の石垣

引田城跡の最大の見どころの一つが北二の丸の石垣です。
山城でありながら石垣が残っており、当時の築城技術を感じることができます。

特に石垣は状態が良く、自然石を積み上げた力強い構造を見ることができます。曲輪の形状や石垣の配置から、防御の重要拠点であったことが分かります。

北二の丸の石垣

見どころ② 本丸跡

山道を登っていくと、15分ほどで本丸跡に到着します。
現在は広い平地となっており、かつてここに本丸があったと考えられています。

本丸跡からの景色は素晴らしく、引田の町並みや瀬戸内海を見渡すことができます。
城の主がこの場所から城下や海を見渡していた様子を想像すると、城跡巡りの楽しさがより深まります。

本丸跡

見どころ③ 化粧池

また、城跡には化粧池と呼ばれる池も残っています。
城の生活用水として使われていたと考えられており、山城でありながら水を確保していた工夫を見ることができます。

引田城跡の散策

現在の引田城跡は整備された登山道があり、比較的歩きやすくなっています。
登り口から本丸まではおよそ20〜30分ほどで到着するため、気軽に城跡散策を楽しむことができます。

途中には石垣や曲輪跡が点在しており、城の構造を感じながら歩くことができます。
また、木々の間から瀬戸内海が見える場所もあり、自然と歴史の両方を楽しめるのも魅力です。

登山口と登山道

城下町・引田の町並み

城跡の麓には、古い町並みが残る引田の町があります。
江戸時代には港町として栄え、醤油や商業の町として発展しました。

現在も古い商家や町家が残っており、城跡と合わせて散策すると当時の雰囲気を感じることができます。讃州井筒屋敷は、旧佐野家の”母屋”を見学できます。

登山道からの引田の町


まとめ

引田城は、瀬戸内海を望む山に築かれた独特の城であり、戦国時代から江戸初期にかけて重要な役割を果たしました。
石垣や曲輪が残る城跡を歩きながら、戦国の歴史に思いを馳せることができます。

さらに本丸から眺める瀬戸内海の景色は美しく、城跡巡りと絶景を同時に楽しめる場所でもあります。
続日本100名城にも選ばれている引田城は、歴史好きや城巡りが好きな人にとってぜひ訪れてみたい城跡と言えるでしょう。

瀬戸内の海を見守り続けてきた引田城。
静かな山城を歩きながら、戦国時代の歴史と風景をゆっくり味わう時間は、旅の中でも特別なひとときになるはずです。

アクセス

引田城跡は香川県東かがわ市の引田地区にあります。
城跡登山口から本丸まではおよそ20〜30分ほどの軽い登山になります。岩山ですので雨の後は滑りやすく、注意ください。1時間あれば見学できます。

JR利用の場合
JR高徳線「引田駅」から徒歩約15分で登山口に到着します。

車の場合
高松自動車道「引田IC」から約10分ほどで引田の町並みに到着します。

駐車場

城跡を訪れる場合は、引田の町並み周辺の観光駐車場を利用します。
町並み散策と合わせて訪れるのがおすすめです。

駐車場
  • 引田公民館周辺駐車場
  • 引田の町並み観光駐車場

駐車場から登山口までは徒歩数分で、そこから城跡へ登る道が整備されています。