旅と歴史の記録帖

家族旅行での実体験をもとに、旅の計画や現地の雰囲気がイメージできる情報をお届けします。

門司港レトロと関門トンネル徒歩で下関へ北九州満喫散策記

この記事は 計算中 で読めます

北九州歴史散策 門司港レトロから関門トンネルを歩き下関へ、小倉城と新門司港フェリーを巡る

はじめに

福岡県北九州市には、歴史・港町・鉄道・城と、実に多彩な見どころが集まっています。今回は北九州をのんびり散策する旅として、門司港レトロ地区、九州鉄道記念館、関門トンネル人道を歩いて下関へ渡り、新門司港で長距離フェリーを見学し、最後は小倉城を訪ねました。海と歴史、そして交通の要衝として発展してきた北九州の魅力を存分に味わう一日となりました。

門司港レトロを散策

旅のスタートは、北九州市門司区にある港町、門司港レトロです。

門司港は明治時代に開港し、日本を代表する国際貿易港として発展しました。当時は石炭の輸出港としても重要で、筑豊炭田の石炭がここから全国、そして海外へ運ばれていきました。港周辺には当時の面影を残す、旧大阪商船など洋風建築が多く残り、現在は「門司港レトロ」として観光地になっています。

レトロな建物

港の象徴ともいえる建物が、1914年(大正3年)に建てられた赤レンガの駅舎、門司港駅です。ネオ・ルネサンス様式の美しい駅舎は、重要文化財にも指定されています。駅前には広場が広がり、周囲にはレトロな建物やカフェが並び、散策するだけでも楽しい場所です。

門司港駅

港の遊歩道からは、関門海峡を行き交う船を眺めることができます。対岸には山口県下関の街並みが見え、海峡の近さを実感します。潮の流れが速いことで知られる関門海峡を大型船が行き交う様子は、見ていて飽きることがありません。

九州鉄道記念館で鉄道の歴史に触れる

門司港レトロ地区にある鉄道ファン必見の施設が、九州鉄道記念館です。

ここは1891年に九州鉄道会社の本社として建てられた建物を利用した博物館で、九州の鉄道の歴史を紹介しています。館内には明治から現代までの鉄道資料が展示されており、かつて九州を走った車両の模型や運転シミュレーターなどもあります。

懐かしい国鉄時代の車両

屋外展示には蒸気機関車や電気機関車、特急車両など実物の車両が並び、間近で見ることができます。鉄道好きはもちろん、子どもから大人まで楽しめる施設です。

北九州は古くから鉄道交通の要衝として発展してきました。門司港駅は九州鉄道の起点でもあり、ここから九州各地へ鉄道網が広がっていったのです。

関門トンネル人道を歩いて下関へ

門司港を散策し、関門海峡を渡るために向かったのが、関門トンネル人道です。和布刈神社の鳥居近くの入口があります。

人道と県境

関門トンネルは本州と九州を結ぶ海底トンネルで、自動車用のほかに歩行者専用の人道トンネルがあります。全長は約780メートルで、海底の下を歩いて渡ることができます。

エレベーターで地下へ降りると、まっすぐ伸びるトンネルが現れます。途中には福岡県と山口県の県境があり、足元の表示をまたぐと県をまたいだことになります。観光客にも人気のポイントですが、地元の人たちがランニングされている姿を多く見かけました。ゆっくり歩いて15分ほどで、山口県側の出口に到着します。海の下を歩いて県境を越えるという、なかなかできない体験です。

門司側の和布刈神社と下関側の砲台跡

出口のすぐ近くには、公園があり、関門海峡の景色が広がります。源平合戦の壇ノ浦古戦場としても知られ、また、明治維新時に外国船打ち払いでの壇ノ浦砲台跡もあり、歴史好きにも興味深い場所です。

新門司港で長距離フェリーを見る

北九州の海の玄関口として知られるのが、新門司港です。

ここからは大阪や神戸、東京方面へ向かう長距離フェリーが発着しています。巨大なフェリーが港に停泊する様子は迫力があり見ることができます。

長距離フェリー

阪九フェリー、名門大洋フェリー、東京九州フェリーの三社が入港していています。   阪九フェリーは、新門司ー神戸、新門司-泉大津の2航路があり、名門大洋フェリーは、新門司ー大阪南港、東京九州フェリーは、新門司ー横須賀を結ぶ航路があります。広島からは、かつて別府との間、韓国のプサンとの間で航路がありましたが、現在は、松山を結ぶ航路のみで長距離フェリーを見る機会がなく、新鮮でした。

 

小倉城を訪ねる

旅の最後に訪れたのが、北九州市中心部にある小倉城です。

小倉城は1602年、戦国武将の細川忠興によって築かれました。細川家が熊本へ移った後は小笠原氏が藩主となり、小倉藩の中心として栄えました。

現在の天守は1959年に再建されたもので、白い壁が美しい城です。特徴的なのは、上の階ほど外側へ張り出す「唐造り」と呼ばれる構造で、日本の城の中でも珍しい形式とされています。

小倉城と小倉モノレール

城内は歴史資料館になっており、小倉藩の歴史や武具などが展示されています。最上階の展望スペースからは小倉の街並みが広がり、都市と城が共存する景色を見ることができます。

小倉駅からは、歩いて20分ほどですが、せっかくなので小倉モノレールに2駅乗車し、旦過駅まで行き、旦過市場を散策しつつ向かいました。

 

港町と歴史が重なる北九州の魅力

門司港のレトロな港町の雰囲気、鉄道の歴史、海底トンネルでの県境越え、そして港に並ぶ巨大フェリー。さらに小倉城の歴史ある城下町と、北九州には多彩な魅力が詰まっています。

海と交通の要衝として発展してきたこの地域は、日本の近代化を支えた重要な場所でもあります。歩いて巡ってみると、その歴史の積み重ねを随所で感じることができます。

最後に

北九州は観光地としてはやや落ち着いた印象がありますが、歴史好きや街歩きが好きな人には実に面白い場所です。門司港から小倉まで、港と城を巡る北九州散策は、ゆったりと楽しめるおすすめの旅コースでした。また、フェリー、モノレール、小倉駅では、九州の列車も楽しめます。