旅と歴史の記録帖

家族旅行での実体験をもとに、旅の計画や現地の雰囲気がイメージできる情報をお届けします。

広島の山城・銀山城跡へ|武田山3時間散策ルート

この記事は 計算中 で読めます

武田山憩いの森発|銀山城跡を巡る歴史登山コース

はじめに

広島市内から気軽に行ける歴史散策スポットとして人気の、武田山にある銀山城跡を歩いてきました。今回は「しっかり歩いて城跡を満喫する」ルートで、往復約3時間の山城ハイキングをしてきました。

武田山憩いの森からスタート

今回の出発点は、登山者におなじみの武田山憩いの森。駐車場やトイレも整備されており、初めてでも安心してスタートできます。駐車場は、約10台程度駐車できますが、それまでの道が、やや離合し難い細い道ですので、注意してください。

早い昼食をとり、準備を整えて12時に出発。登山口に入るとすぐに森の静けさに包まれ、街中に近いとは思えない自然環境が広がります。

登りは左ルート(急坂コース)へ

武田山散策ルート案内図

武田山の登山道は大きく分けて2ルートありますが、今回は体力に自信がある方向けの「左ルート(急坂)」を選択。

序盤からなかなかの傾斜で、一気に高度を上げていく感覚があります。足元は整備されていますが、ところどころ滑りやすい箇所もあるため、慎重に進みます。また、倒木も多くあります。砂防ダムの横を抜け、かなりの急斜面が続きます。

このルートの魅力は、とにかく「城攻め感」があること。かつての山城に攻め上る兵の気分を味わえるのがポイントです。ただ、休憩できるスポットがありません。「右ルート(散策)」との合流地点まで、およそ30分程です。途中、多くの巨石があり、人工の石垣と間違えそうな自然石もあります。

途中の巨石とヒノキ並木

 

馬返しと御門跡

合流地点から右に50mほど進むと「馬返し」と呼ばれる地点へ。名前の通り、馬ではこれ以上進めないとされる急峻な場所で、敵の侵入を防ぐ重要な防衛ラインでした。 

馬返しと馬返しからの眺望


合流地点から200mほど登ると現れるのが「御門跡」。城の重要な出入口だったとされる場所で、地形的にも守りやすい位置にあります。巨石が多くあり、ここが防衛の要だとわかります。また、ここからの広島市街地の展望は格別です。

御門跡と御門跡からの眺望

実際に歩いてみると、この地形がいかに天然の要害であったかがよく分かります。急斜面と細い道は、大軍の侵入を困難にしたことでしょう。

山頂・城跡(千畳敷)

登り切った先に広がるのが、銀山城の中心部ともいえる「千畳敷」。広々とした平坦地で、かつては主郭として機能していた場所です。

千畳敷

ここは一気に視界が開け、達成感もひとしお。広島市内方面を一望でき、天気が良ければ遠くまで見渡せます。2つの合流地点から30分程度です。

この城を築いたのは、戦国時代に安芸を支配した武田氏の本拠地として知られる山城である。築城は鎌倉時代末期ともいわれ、戦国期には西国の雄・毛利氏との争いの舞台となった。特に永禄年間、毛利元就の侵攻により落城し、武田氏は滅亡へと向かう。こうした歴史に思いを馳せながら立つと、ただの山頂とは違う重みを感じます。

石垣などの明確な遺構は少ないものの、地形そのものが城の構造を物語っており、「山城の教科書」のような場所です。

下りは右ルート(なだらかコース)

帰りは安全重視で「右ルート(なだらか)」を選択。このルートは傾斜が比較的緩やかで、歩きやすく整備されています。

急坂ルートとは対照的に、森林浴を楽しみながらゆったり下山できるのが特徴。足への負担も少なく、初心者にもおすすめです。

途中にはベンチや休憩できるスペースもあり、のんびり歩くには最適。行きと帰りでルートを変えることで、武田山の魅力をより深く味わえます。正直、登り下りともこちらのルートがオススメです。

急こう配の左ルートと案内図(合流地点)

最後に

今回の散策で強く感じたのは、「山城のリアルさ」です。

平地の城とは違い、自然地形を最大限に活かした防御構造がそのまま残っているため、歴史好きにはたまらないポイントが随所にあります。

銀山城跡は、歴史と自然が見事に融合した貴重なスポットです。

広島市内からアクセスも良く、半日あればしっかり満喫できるので、週末の散策にもぴったりです。最近訪れた山城は、香川県の引田城、島根県の月山富田城ですが、登りはきついですが、どこも上からの眺望がきれいですので、おすすめです。