五色塚古墳と明石から須磨へ歴史と絶景を満喫する旅
はじめに
兵庫県の瀬戸内沿岸には、歴史と絶景が連続する魅力的な散策ルートがあります。今回は、山陽電車で明石からスタートし、舞子公園、五色塚古墳を経て、須磨浦山上遊園まで巡る一日旅を楽しみました。海と歴史を感じながら、ゆったりと歩くには最適のコースです。
明石城で江戸時代の名城を体感
旅のスタートは「明石城」。JR明石駅のすぐ北側に広がる明石公園内にあり、アクセスの良さが魅力です。明石公園には、スタジアムや球技城などがあります。
明石城は1619年、徳川幕府の命により築かれた城で、西国支配の要として重要な役割を担っていました。築城を指揮したのは小笠原忠真で、短期間で完成したことでも知られています。
現在は天守こそ存在しませんが、整然と並ぶ石垣の上に「坤櫓」と「巽櫓」という二つの三重櫓が現存しており、これは全国的にも非常に貴重な存在です。広大な城内を歩くと、石垣や曲輪の配置から、実戦を意識した堅固な構造を感じ取ることができます。



舞子公園で明石海峡大橋の絶景を満喫
明石から電車で移動し、「舞子公園」へ。途中、車窓から、日本標準時子午線の上に建つ明石市立天文科学館を眺めながら向かいました。
舞子公園は、「明石海峡大橋」のたもとに広がる絶景スポットです。
世界最大級の吊り橋である明石海峡大橋は、全長約4km。そのスケールを間近で見ると圧倒されます。公園内には遊歩道が整備されており、海沿いをのんびりと歩くことができます。



特におすすめなのが「舞子海上プロムナード」。橋の内部に入ることができ、海面から約47mの高さのガラス張りの展望スペースから、真下の海を覗くスリル満点の体験ができます。潮の流れや行き交う船を眺めていると、時間を忘れてしまいます。



また、公園内には旧武藤山治邸や孫文記念館といった歴史的建造物もあり、近代日本の文化にも触れることができます。
五色塚古墳で古代のロマンに触れる
舞子公園から徒歩で向かったのは、今回の旅でどうしても訪れたかった、「五色塚古墳」です。舞子公園からは、東に約1km(歩いて20分ぐらい)のところにあります。住宅街の中に突如現れる巨大古墳に驚かされます。


五色塚古墳は4世紀後半に築造された前方後円墳で、全長約194mを誇る兵庫県最大級の古墳です。築造当時は明石海峡を行き交う船からも見えるランドマークであったと考えられています。
現在は復元整備されており、古墳の上に登ることが可能です。頂上からは明石海峡大橋や淡路島を望むことができ、古代の権力者がこの場所を選んだ理由がよくわかります。



また、円筒埴輪が整然と並べられた光景は非常に印象的で、古代の祭祀や権力の象徴としての古墳の役割を感じさせてくれます。TVの番組で取り上げられ、街中にありながら、眺望が素晴らしく、巨大で、ずっと訪ねたい場所で、通常の観光では、スポットな入りませんが、大変おすすめです。
須磨浦山上遊園で旅の締めくくり
旅の最後は「須磨浦山上遊園」。須磨浦公園駅からロープウェイとカーレーターを乗り継いで山頂へ向かいます。


この施設の魅力は、なんといっても山頂からの大パノラマ。瀬戸内海、淡路島、神戸の街並みが一望でき、これまで歩いてきたルートを見渡すことができます。それともうひとつ、”日本一乗り心地が悪い?”カーレーターです。傾いた坂のエスカレーターに椅子が設置されたイメージの乗り物で、動くと、カタカタと大きな音と振動で、楽しませてくれます。何かのTVで見て気になっていました。


園内にはレトロな遊具や展望施設が点在しており、どこか懐かしい雰囲気が漂います。特に「回転展望閣」はゆっくりと回転しながら景色を楽しめるユニークな施設で、昭和の観光地らしい味わいがあります。ジュークボックスやインベーダーゲームなどもあり、当時の思い出に浸ることができます。
夕方になると、海に沈む夕日が絶景を演出し、一日の締めくくりにふさわしい時間となりました。
最後に
明石城から須磨浦山上遊園までのこのルートは、
江戸時代の城郭、古代の巨大古墳、近代土木の象徴、昭和レトロな展望施設と、日本のさまざまな時代を一日で体感できる贅沢なコースです。
距離はやや長めですが、途中に見どころが多く、飽きることなく歩くことができます。歴史好きはもちろん、景色を楽しみたい方にもおすすめの散策ルートです。
瀬戸内の穏やかな海とともに、日本の歴史の重なりを感じる旅に出てみてはいかがでしょうか。