- 広島駅で出会った、期間限定の観光列車 はなあかり
- 「はなあかり」とはどんな列車か
- ホームから眺める外観の美しさ
- 車内に広がる和モダンの空間
- 旅を演出する細やかな配慮
- 走り出す前から始まる旅情
- 広島駅に現れた“非日常”
- いつか乗ってみたいという思い
広島駅で出会った、期間限定の観光列車 はなあかり
はじめに
観光列車のはなあかりが期間限定で、広島駅から岩国駅の区間で運行するので、広島駅に見学にいきました。落ち着いた色合いの車体に、どこか和の雰囲気を感じさせる佇まい。広島地区は、特急列車が走っておらず、珍しい列車との対面にワクワクしました。
「はなあかり」とはどんな列車か
「はなあかり」は、JR西日本が手がける新しい観光列車で、地域の風景や文化をゆったり味わうことをコンセプトにしています。スピードや効率ではなく、移動そのものを楽しむ列車です。デザイナーは、岡山-出雲間を走る”特急列車やくも”や広島ー松山間を航行する”高速船SEASUPIKA”をデザインした川西康之氏です。


関西、北陸エリアを中心に期間限定で運行され、各地の主要駅に姿を見せます。広島駅に停車しているだけで、周囲の空気が少し変わるように感じられました。


車体は深みのある落ち着いた色調で、派手さはないのに強い存在感があります。ロゴや装飾も控えめで上品です。まさに“大人の観光列車”という印象を受けました。
3両編成で、1号車は、スーペリアグリーン席、2号車は、グリーン席と展示、販売等できるフリースペースがあり、3号車は、グリーン席と洗面スペースです。


ホームから眺める外観の美しさ
ホームに入線してきた姿は、とても印象的でした。直線的でありながら、どこか柔らかさを感じさせるフォルム。車窓は大きく取られ、外の景色を存分に楽しめることがひと目で分かります。


車体の色は、夕暮れ時の灯りを思わせるような、温かみのあるトーンでした。名前の「はなあかり」が示す通り、灯火のような優しさをまとっています。写真を撮る人も多く、ホームは静かな賑わいに包まれていました。
車内に広がる和モダンの空間
公開されていた車内の様子を覗くと、まず目に入ったのは木目を活かした内装でした。床や壁、テーブルに至るまで、温もりのある素材感で統一されています。
照明は柔らかく、明るすぎず暗すぎず、まさに“くつろぐための灯り”でした。
座席はゆったり配置され、前後の間隔も広く取られています。隣の席との距離も程よく、プライベート感があります。長時間乗っても疲れにくい設計であることが、見ただけで伝わってきました。
一般的な列車の「移動する座席」という感覚ではなく、「移動するラウンジ」に近い印象でした。


旅を演出する細やかな配慮
テーブルの質感、手すりの仕上げ、荷物棚のデザインに至るまで、細部に気配りが感じられました。どこを見ても“見せるため”ではなく、“心地よく過ごすため”に考えられていることが分かります。

観光列車というと装飾が多いイメージがありますが、「はなあかり」はあくまで落ち着き重視です。乗客が主役であり、空間はその脇役に徹しているように感じられました。
走り出す前から始まる旅情
発車時刻が近づくにつれ、乗客がゆっくりと乗り込んでいきました。皆さん、どこか嬉しそうな表情をしていました。
普通列車に乗るときの慌ただしさはなく、まるでホテルにチェックインするかのような穏やかな時間が流れていました。


列車はまだ動いていないのに、すでに旅が始まっている。そんな不思議な感覚を覚えました。
広島駅に現れた“非日常”
日常の通勤や通学で使われる広島駅のホームに、突如として現れた非日常の空間。
いつもの景色の中に、特別な列車があるだけで、駅の雰囲気まで変わって見えました。
駅という場所は本来、出発と到着のための通過点ですが、この日は「眺めて楽しむ場所」にもなっていました。
いつか乗ってみたいという思い
今回は見学だけでしたが、車内を見たことで「いつか乗ってみたい」という思いが強くなりました。
瀬戸内の海を車窓に眺めながら、この落ち着いた空間でゆったり過ごす時間を想像すると、それだけで心が満たされます。
観光地に行くことだけが旅ではなく、「この列車に乗ること自体が目的」になる。そんな魅力を感じました。
最後に
広島駅にやってきた観光列車「はなあかり」。
乗車しなくても、その佇まいと空間づくりから、豊かな旅の時間が伝わってきました。
6月まで広島地区で運行していますので、機会があれば、乗車したいです。
追記
期間 3月から6月の土日(5/2.3.31 6/6を除く)
区間 広島駅から岩国駅
時刻 広島発10:05-宮島口10:51着10:53発-岩国着11:11
岩国発17:00-宮島口17:23着17:45発-広島着18:14