みよし風土記の丘で古代に出会う一日
はじめに
日本には、古墳がおよそ160,000基あるとされています。広島県は、そのうち約12,000基あり、全国第6位の規模です。また、県内の3分の1の約4,000基あまりが三次市にあります。また、珍しい形状の四隅突出型墳丘墓なども点在します。どこも、整備されて気軽に見学できます。今回は、三次市内でいろんな形状の古墳を見て周りました。
甲立古墳を諦めて三次へ
広島市内から車で国道54号を北へ向かい、約1時間、距離にして50km安芸高田市にある広島県内2位の規模をほこる甲立古墳を目指しました。しかし、激しい通り雨のため、見学を断念し、三次市内に向かいました。
まず、目指したのは、みよし風土記の丘です。ここは古墳群をそのまま生かしながら整備された、いわば歩いて学ぶ歴史の野外博物館です。甲立古墳からは、約30分、距離で20㎞です。
まずは資料館で三次の歴史を学ぶ


みよし風土記の丘は、国道375号からすぐの所にある県立の歴史公園です。また、公園の入口には、広島県立歴史民俗資料館があります。車を停め、最初に園内の中心施設である広島県立歴史民俗資料館を訪ねました。縄文・弥生時代から古墳時代に至るまでの広島県内の出土品が展示され、三次盆地が古くから人の往来が盛んな土地であったことがよくわかりました。土器や石器、副葬品の数々が、これから歩く古墳群への理解を深めてくれました。

すぐに表れる古代の遺物
みよし風土記の丘には、国の史跡である浄楽寺・七ツ塚古墳群、国の重要文化財の旧真野家住宅そして、復元された石室、古代住居・建物が整備されています。
屋外へ出てパンフレット、案内板で敷地内を調べると敷地は30hと、かなり広大です。遊歩道を進むと、まず、移築された、石室・石棺がありました。
また、重要文化財の旧真野家住宅、復元された古代建物があり、すぐに気持ちは過去へ吸い込まれました。


七ツ塚古墳群をゆっくり巡る
公園は、細長く、正面の入口から北口までは約1.5㎞あり、ゆっくり往復すると1時間はかかる広さで、至る所に古墳が点在しています。まずは、手前側にある、七ツ塚古墳群に向かいました。


七ツ塚古墳群は、円墳が中心で、大小60基の古墳でがあり、七ツ塚古墳群とやや東にある七ツ塚古墳群東群に分かれています。まず、木々の中を下り、東群に向かいました。


こんもりとした大きさもさまざまな円墳が13基ほどありました。、5〜6世紀ごろに築かれたと説明板にありました。1500年前、この地に有力者が眠り、人々が暮らしていたことを思うと、自然と歩みがゆっくりになりました。
東群から道を登ると七ツ塚古墳群があります。約50基の古墳が密集していて、ほどんどが円墳で42基あります。ここには、古墳群で唯一の前方後円墳がありました。この前方後円墳は、全長約30mで形状がわかりやすく、はっきりしていました。また、帆立貝型古墳2基、方墳2基ありますが、方墳は、形状が分かりにくかったです。


浄楽寺古墳群へ
七ツ塚古墳群から200mほど進むと、浄楽寺古墳群があります。こちらの古墳群は、大小116基の古墳数で、円墳98基、帆立貝型古墳1基、方墳17基と七ツ塚古墳群の2倍の規模です。


方墳の61号古墳は形状もきれいでした。また、1号古墳も、帆立貝型の形状が分かりやすかったです。ここの古墳群最大規模の12号古墳や石棺を見ることができる古墳もありました。
静かな時間が流れる散策路
遊歩道はよく整備され、起伏も少なく歩きやすい道でした。ベンチも点在し、風に吹かれながら景色を眺める時間はとても心地よいものでした。観光地の喧騒とは無縁で、歴史と静かに向き合える贅沢な時間が流れていました。ゴールデンウイークの中日でしたが、ほとんど観光客もなく、散策中はゆっくり出来ました。


最後に
みよし風土記の丘は、古墳を見る場所というより、時間の流れを肌で感じる場所でした。木々のざわめきや土の感触、遠くの山並みが、古代から続くこの土地の記憶を伝えているようでした。三次を訪れる際には、ぜひ立ち寄りたい、静かで奥深い歴史の丘でした。古代の歴史を学ぶのに、ぜひ家族で訪れてみてはいかがですか。
三次IC から国道375号沿い10分
駐車場:無料64台
料金:みよし風土記の丘 無料
:広島県立歴史民俗資料館 220円