旅と歴史の記録帖

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津和野でSL山口号を見学 ~蒸気機関車が駆け抜ける(4)

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津和野でSL山口号を見学 ~蒸気機関車が駆け抜ける(4)

はじめに

山陰の小京都と呼ばれる島根県津和野町。歴史ある街並みや豊かな自然に囲まれたこの町には、多くの観光客が訪れます。その津和野を代表する風景の一つが、JR山口線を走る「SL山口号」です。

黒い車体から白煙を上げながら力強く走る蒸気機関車は、鉄道ファンだけでなく多くの観光客を魅了しています。今回は津和野駅周辺でSL山口号を見学し、その迫力や魅力を存分に味わった一日の様子を紹介します。

津和野とSL山口号

SL山口号は、新山口駅から津和野駅までを結ぶ観光列車です。

1973年に一度山口線から姿を消しましたが、1979年に運行を開始し、日本を代表する蒸気機関車列車として長年親しまれてきました。現在は主に蒸気機関車C57形1号機が牽引し、「貴婦人」の愛称で親しまれています。

山口線は中国山地を縫うように走り、沿線には豊かな自然や昔ながらの農村風景が広がります。その終着駅が津和野駅です。

運行日:5月~12月の土日祝日に、1日1往復運行しています。

時刻表:新山口10:52発-津和野13:06着

    津和野16:12発ー新山口18:00着

津和野駅へ向かう

津和野駅は木造建築のお洒落な形状が特徴的な駅です。

津和野駅

駅前には蒸気機関車D51型194号が設置され、町全体でSLを観光資源として大切にしていることが伝わってきます。

駅前の蒸気機関車D51

列車の到着時刻が近づくにつれ、ホームや駅周辺には多くの見学客が集まってきます。

家族連れや鉄道ファン、カメラ愛好家など様々な人々がカメラを構え、蒸気機関車の到着を待つ姿が見られました。

駅周辺にはベンチもあり、ゆったりとした気分で待ち時間を過ごせます。

駐車場は、駅北にある津和野町駅前駐車場が便利です。ただし、SL山口号到着時は、満車になることがあります。

遠くから聞こえる汽笛

SL山口号の到着が近づくと、どこからともなく汽笛の音が聞こえてきます。

「ポーッ」という独特の音色は現代の電車では味わえないものです。

汽笛が山々に響き渡ると、ホームにいた人々の表情が一気に期待感で満たされます。

そして線路の先に白い煙が見え始めます。

黒い機関車がゆっくりと姿を現し、ホームへ近づいてくる様子はまさに圧巻です。

煙と蒸気をまとった機関車は、まるで昭和の時代からそのままやって来たかのような存在感を放っています。

迫力満点の蒸気機関車

ホームに入線するSL山口号は想像以上の迫力です。

巨大な動輪が回転し、シリンダーから蒸気を吹き出しながらゆっくり進む姿は、生き物のようにも感じられます。独特の香りで幼少期の記憶がよみがえりました。

近くで見ると鉄の塊ともいえる車体の大きさに驚かされます。

ボイラーや配管、連結棒など細かな機械構造も見応え十分です。

機関士や乗務員の姿も見ることができ、観光客に手を振る様子が印象的でした。

 

転車台での方向転換

津和野駅での見学最大の見どころが転車台です。津和野駅のすぐ北にあり、歩いても行け、ベンチも設置されています。今回は、時間的に転車するSL山口号を見ることが出来ませんでしたので、転車台のみの撮影となりました。

転車台

蒸気機関車は前向き運転が基本のため、復路に備えて方向転換を行います。

津和野駅の近くには転車台と扇形機関庫が整備されており、SL山口号到着後に転車作業を見ることができます。

 

石炭と蒸気が生み出す独特の雰囲気

SLの魅力は見た目だけではありません。

近くにいると石炭の香りや蒸気の熱気を感じることができます。

蒸気が勢いよく吹き出す音や、金属がきしむ音など、現代の列車では聞くことのできない音に包まれます。

五感で楽しめる乗り物という点が、SLの最大の魅力かもしれません。

津和野の町歩きと合わせて楽しむ

SL見学だけでなく、津和野の町歩きもおすすめです。

駅から殿町通りまでは徒歩圏内で、歴史的な街並みを楽しむことができます。

掘割には色鮮やかな鯉が泳ぎ、白壁の建物が続く風景はまさに山陰の小京都そのものです。津和野城からの城下町の眺めも素晴らしく、山間の街並は格別です。

SL山口号の到着時間や転車作業の見学時間に合わせて散策すれば、津和野観光をより充実したものにできるでしょう。

鉄道ファンだけでなく歴史好きや写真好きにも魅力的な町です。

最後に

津和野でのSL山口号見学は、鉄道の歴史と旅情を体感できる貴重な体験です。

駅への到着シーン、転車台での方向転換、石炭の香りや汽笛の音など、現代の列車では味わえない魅力が詰まっています。

歴史ある津和野の町並みと合わせて楽しむことで、より深い旅の思い出が生まれるでしょう。蒸気機関車が今も走り続ける奇跡を感じながら、ぜひ津和野ならではの時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。