旅と歴史の記録帖

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津和野から山口市へ 歴史をたどる山口市内散策

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津和野から山口市へ 歴史をたどる山口市内散策

はじめに

津和野の城下町を満喫した後、山口市へ向かいました。津和野と山口は古くから歴史的な結び付きが深く、室町時代には大内氏の文化圏として発展した地域です。

今回の山口市散策では、歴史好きには欠かせない香山公園、大内氏遺跡、旧山口藩庁門、山口県政資料館を巡りました。中世から幕末、そして近代へと続く山口の歴史を一日で体感できる充実した散策コースです。

津和野から山口市へ

津和野から山口市までは国道9号線を南西に、車で約1時間、約50kmです。

山あいを抜ける道中には中国山地の豊かな自然が広がり、旅気分を高めてくれます。かつて大内氏や毛利氏が活躍した地域を移動していると思うと、単なるドライブではなく歴史探訪の一部のように感じられます。

山口市内の名勝

山口市に入ると、県庁所在地でありながら落ち着いた街並みが広がります。派手な観光都市ではありませんが、歴史遺産の密度は非常に高く、「西の京」と呼ばれた理由が徐々に見えてきます。

香山公園で国宝五重塔を訪ねる

最初に向かったのは、山口市を代表する観光地である香山公園です。

香山公園は室町時代の文化を今に伝える歴史公園で、園内には国宝の五重塔で知られる瑠璃光寺があります。公園は大内文化の象徴的な場所として整備されており、山口観光では外せない名所です。

瑠璃光寺五重塔

園内に足を踏み入れると、緑に囲まれた静かな空間が広がります。

そして視界に現れるのが国宝五重塔です。令和の大改修が終わり、美しい姿を見せてくれました

室町時代に建立されたこの塔は、日本屈指の美しい五重塔として知られています。

訪れた日は穏やかな天候で、塔を背景に記念撮影を楽しむ観光客の姿も見られました。

歴史的価値だけでなく景観の美しさも魅力であり、山口市を代表する風景と言えるでしょう。

大内弘世像と雪舟像



公園内をゆっくり歩きながら、大内氏が築いた文化の豊かさに思いを巡らせました。

また、園内には、萩藩主毛利家の墓所やなどもあり、かつては、毛利しと大内氏はライバル関係でしたが、ここでは、共存して調和がとれていました。

毛利家墓所

また、雪舟の胸像や大内弘世の像、薩長連合が倒幕の協議をしたと言われる枕流亭などおおくのスポットがあります。

無料の駐車場があり、利便性もいいです。

 

 

大内氏遺跡で中世の繁栄を知る

続いて訪れたのは大内氏遺跡です。香山公園から1kmほどです。ここも10台ほどの無料駐車場があり、節約旅行には大変助かります。ただ、まわりの道が一方通行が多く、細い道なので、事前に調べていたほうがいいです。

室町時代、西日本最大級の勢力を誇った大内氏は山口を本拠地とし、約200年にわたり政治や経済、文化の中心地として発展させました。現在の龍福寺周辺が大内氏館跡であり、当時の政務の中心地でした。 

大内氏館跡には堀や土塁の痕跡が残り、中世の城館の規模を感じることができます。

当時の山口は「西の京」と呼ばれ、京都を模した街づくりが行われたと伝えられています。 市内を流れる、一の坂川沿いも桜の木が立ち並び、京都への思いを感じます。

龍福寺

遺跡周辺を歩いていると、現在は静かな住宅地でありながら、かつてここが西日本の政治・文化の中心地だったことに驚かされます。

発掘調査によって庭園跡なども確認されており、大内氏の繁栄ぶりを今に伝えています。 


 

旧山口藩庁門に幕末を感じる

次に訪れたのが旧山口藩庁門です。香山公園からも近く、駐車場は香山公園の駐車場を利用するといいです。

旧山口藩庁門

現在の山口県庁敷地内に残るこの門は、幕末に萩から山口へ藩庁が移転された際に建設された山口政事堂の正門です。元治元年(1864年)頃の建築で、県指定有形文化財に指定されています。

高さ約6.8メートル、幅約10メートルの重厚な薬医門は、今も現役の門として利用されています。 

この門をくぐった人物の中には、高杉晋作や木戸孝允、伊藤博文など維新を支えた長州藩士たちもいたとされています。 

幕末の日本を動かした人物たちが実際に通った場所に立つと、歴史の重みを感じます。

歴史ファンにとっては非常に見応えのあるスポットでした。

山口県政資料館で近代建築を楽しむ

旧山口藩庁門のすぐ近くには山口県政資料館があります。

大正5年(1916年)に完成した旧県庁舎と旧県会議事堂を活用した施設で、現在は国の重要文化財に指定されています。 


外観は赤い屋根と白い壁が印象的で、西洋建築と和風建築が見事に融合しています。

設計には後に国会議事堂設計にも関わる建築家たちが参加しており、大正時代の代表的な公共建築として高く評価されています。 

館内では山口県政の歩みや近代化の歴史を学ぶことができます。今回は、残念ながら会館時間を過ぎていて見学できませんでした。

歴史資料館というよりも、建築そのものが展示物と言える施設でした。

高嶺城跡にも訪れたかったが

山口市内の北西にある、大内義長が毛利軍の進行に備えて築城されたのが高嶺城です。1時間程度で登れますが、今回は、時間がなく訪問できませんでした。また、涼しい時期に訪ねたいと思います。

最後に

津和野から続く今回の旅は、歴史の流れを追いかける旅でもありました。

香山公園の国宝五重塔に感動し、大内氏遺跡で中世の繁栄を学び、旧山口藩庁門で維新の息吹を感じ、山口県政資料館で近代国家への歩みを知ることができました。

山口市は派手な観光地ではありませんが、日本史の重要な舞台が数多く残る魅力的な街です。