- 安芸灘の多島美を走る とびしま海道日帰りドライブ
- とびしま海道の起点・川尻から出発
- 最初の橋・安芸灘大橋を渡る
- 下蒲刈島で歴史と景観に触れる
- 上蒲刈島の展望台からの絶景
- 豊島で感じる素朴な漁村風景
- 大崎下島・御手洗の町並み散策
- 岡村島へ、県境を越える
- 島時間を感じる
安芸灘の多島美を走る とびしま海道日帰りドライブ
はじめに
瀬戸内海の島々を橋でつなぐ道は数あれど、静けさと素朴さ、そして変化に富んだ景観を同時に味わえる道として、とびしま海道は格別でした。広島県呉市川尻町から愛媛県今治市岡村島へと続くこのルートは、7つの橋でつながり、島の暮らしや自然の息遣いを間近に感じられます。朝の光のなか、海面がきらめく時間帯に出発しました。
とびしま海道の起点・川尻から出発
広島市内から、国道31号で海沿いに呉市内まで40分、そこから国道185号で30分ほどで起点となる川尻町の西の端に着きます。目の前には、橋の主塔が見えてきます。ここから県道74号に入りすぐに安芸灘大橋に着きます。
とびしま海道は、西から安芸灘大橋、蒲刈大橋、豊島大橋、豊浜大橋、平羅橋、中の瀬戸大橋、岡村大橋の7つの橋で7つの島をおよそ30㎞で結んでいます。
最初の橋・安芸灘大橋を渡る
最初に渡るのは、1175mの安芸灘大橋です。7つの橋で唯一有料橋ですが、その価値をすぐに実感しました。橋の上から見下ろす瀬戸内の多島美は圧巻でした。青い海に点在する島影、行き交う小さな船。視界が一気に開け、とびしま海道の魅力が一瞬で伝わりました。

下蒲刈島で歴史と景観に触れる
橋を渡ると、下蒲刈島に入りました。ここでは、松濤園に立ち寄りました。朝鮮通信使ゆかりの資料や、美しく整えられた庭園があり、瀬戸内の島にこれほど豊かな歴史文化があることに驚かされました。庭から眺める海は静かで、時間がゆっくり流れていました。近くには、荘厳な佇まいの木造建築で、近代絵画を収集する蘭島閣美術館や三ノ瀬御本陣芸術文化館などがあります。
上蒲刈島の展望台からの絶景
次に蒲刈大橋を渡り、上蒲刈島に。島内を少し走り、県民の浜 へ向かいました。砂浜からは、大小の島々が幾重にも重なる絶景が広がりました。


ここは、海水浴場、宿泊、マリンレジャーが楽しめる場所です。瀬戸内海特有の柔らかな青と、島の緑のコントラストが見事でした。思わず車を降り、しばらく景色に見入ってしまいました。

豊島で感じる素朴な漁村風景
さらに豊島大橋を渡り、豊島(とよしま)へ入りました。観光色が強すぎないこの島では、漁港の風景や路地裏の生活感が印象に残りました。港に並ぶ小舟や干された網、潮の香り。ゆっくりと車を走らせるだけで、島の日常が伝わってきました。

大崎下島・御手洗の町並み散策
豊浜大橋を渡り、到着したのが、とびしま海道のハイライトの一つ、大崎下島の御手洗地区でした。江戸時代、潮待ち・風待ちの港として栄えた町並みが残る、御手洗重要伝統的建造物群保存地区を歩きました。白壁や格子窓の家々、石畳の路地。どこを切り取っても絵になる風景でした。観光客もまばらで、静かに散策できました。
岡村島へ、県境を越える
最後の橋を渡ると、愛媛県今治市の岡村島に入りました。ここまで来ると、達成感がありました。島の高台から振り返ると、渡ってきた島々が連なって見えました。一本の道でつながっていることが不思議に思えるほど、島ごとに表情が違っていました。

島時間を感じる
道沿いには無人販売所が点在していました。。派手な観光施設がなくても、のんびりと海沿いに車を走らせて、長めの良いところで車を止め、景色を眺める繰り返しで、わずか30㎞の距離ですが、片道3時間以上かかっていました。

最後に
とびしま海道は、橋を渡るたびに景色と空気が変わる、変化に富んだドライブコースでした。絶景の展望、歴史ある町並み、素朴な漁村風景、そして柑橘の香り。どれもが派手ではありませんが、心に深く残るものでした。時間に追われず、ゆったりと島々を巡るこの道は、日帰りでも十分に満足できる旅になりました。瀬戸内の穏やかさを感じたいとき、また走りたくなる道でした。